ある森に、小さないたずらリスのチョコが住んでいました。チョコは食いしん坊で、いつも大きなどんぐりを探していました。
ある日、チョコはピカピカに光る、とても大きなどんぐりを見つけました。「これを全部食べたら、お腹いっぱいになれるぞ!」と大喜び。でも、どんぐりはとても重くて、うまく運べません。
困っていると、友だちのウサギのモモと、ハリネズミのトトがやってきました。「一緒に運ぼうか?」と言ってくれましたが、チョコは「これはぼくのどんぐりだから、一人で運ぶ!」と断りました。
チョコは頑張って運ぼうとしましたが、途中で足を滑らせて、どんぐりはコロコロ転がり、川の中へポチャン!
「あぁー!」とチョコはがっかり。でも、モモとトトは笑って「また探しに行こう!」と言いました。
みんなで探していると、なんとさっきよりももっと大きなどんぐりを見つけました!今度はみんなで力を合わせて、無事に巣まで運ぶことができました。
チョコは気づきました。「友だちと一緒なら、もっと楽しいし、うまくいくんだ!」
その日から、チョコはもう「ひとりじめ」をしなくなりましたとさ。
おしまい