むかしむかし、小さな王子レオンは、お城の庭が大好きでした。でも、王様であるお父さんは「庭で遊んでばかりいないで、もっと勉強をしなさい」と言いました。
ある日、レオンは庭の奥で、しおれた花を見つけました。「かわいそうだな…」と思った王子は、毎日こっそり水をやり、おひさまの光が当たるように世話をしました。
すると、ある朝、その花は美しい金色の花を咲かせました。お城の人たちはびっくり!「こんなきれいな花は見たことがない!」
王様もそれを見て、「おまえは遊んでいたんじゃなかったんだな」と気づきました。そして、「王様になるために一番大切なのは、人や自然を大切にする心だ」と教えてくれました。
それからレオンは、もっと庭の花や木を大切にするようになり、やがて優しい王様になったのでした。
おしまい