むかしむかし、元気いっぱいの王子エリオットは、お城の外に出たくてたまりませんでした。
ある日、おじいさんの魔法使いが「これはお前にふさわしい冒険の地図じゃ」と、一枚の古びた地図をくれました。そこには「ひみつの宝」の場所が示されています!
「よーし、行ってみよう!」とエリオットは、白馬に乗り旅に出ました。
道の途中、大きな川にぶつかると、カメが「ぼくを助けてくれたら、橋のある場所を教えるよ」と言いました。エリオットはカメをそっと川に戻しました。
次に、暗い森に入ると、小鳥が「ここは迷いやすいよ。ぼくのあとについてきて!」と案内してくれました。
やっと地図の示す場所にたどり着くと…そこにあったのはキラキラ光る宝箱!
でも、中には金銀財宝ではなく、手紙が入っていました。そこには「本当の宝は、助け合う心と仲間たち」と書かれていました。
エリオットはにっこり笑い、お城に帰ると、助けたカメや小鳥と仲良く暮らしました。
おしまい