当時の様子をメモを見ながら思い出しつつレポートとして書き起こしていきます。 少しでもこれから出産を迎える方の参考になれば幸いです。
帝王切開での出産当日の体験談です。※あくまで医療知識のない素人の体験談です。
※第二子の予定帝王切開です。一人目の出産(自然分娩予定からの緊急帝王切開)はこちらから↓
手術前は余裕だった…と思いたい
朝一のオペのため朝から検温・血圧の測定。
出産前最後のNST、浣腸をし、産褥ショーツ・手術着に着替えます。
既に空腹がつらいという…(笑)
時間になり、看護師さんに連れられて手術室へ。
前回は緊急帝王切開だったのでバタバタと連れていかれたけど、今回は心の準備ができてからの手術なので家族に笑顔で挨拶していざ手術室へ。
手術中は麻酔が効いているけれども…
手術台の上に横になり、背中を丸めて脊椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)を打たれました。
つねられたり、冷たいものを当てられて麻酔の効きを確かめながら麻酔を投与されます。
※痛みと冷たさを感じるのは同じ痛覚なのでこういった確認をされました。
この時は気付かなかったのですが、麻酔を投与してくれたのは婦人科の先生でした。(先生が複数人いる病院だったのですが、常に同じ先生に診てもらっていたので他の先生に見覚えがなかったという…)
麻酔科もある病院だったのですが、たまたま麻酔科の先生が不在だったようです。
これが後に悲劇につながるとはこの時の私はまだ知る由もなく…(フラグ)
出産自体は、手術が始まって20分ほどで赤ちゃんが取り出されました。
そこから傷の後処置などで30分ぐらい、計1時間ほどの帝王切開手術でした。
手術中は下半身のみ麻酔がかかっている状態なので意識ははっきりしているのですが、目の前に布がかけられているので今どんな処置をしているのかは全くわかりません。
近くにいた看護師さんや先生が実況してくれます(笑)
正直、グロテスクなものが一切ダメな私はそれを聞きながら怯えていました…。
さらに、赤ちゃんを取り出されたことと、少し多めの出血(2L近く出血したようです)をしたことで体の熱が急速に奪われ、終始体が震えていました。
一瞬あまりの恐怖(手術の実況とか…)に体が震えてるのかと思ったのですが、出血のせいでした。
傷を縫われているときも「今、傷のところ縫ってるからねー」とか実況されながら、めっちゃ引っ張られる感触があって(麻酔効いててもひっぱられている感触はある)グロテスクなものがダメな私にはつらかったです…まぁ痛くはないのですが。
手術後は痛みのフェスティバル
手術後は赤ちゃんを連れてきてもらい、お腹の上に乗せたり(帝王切開後は寝たきりなので…)記念撮影をしたり、この時はまだ手術の麻酔が効いていたので余裕でした(フラグその2)
その後、ストレッチャーで運ばれ、元の部屋のベッドにまた寝かされました。
足には着圧ソックスをはかされ、フットポンプがとりつけられて血栓ができるのを防止します。
※エコノミー症候群と同じように、ベッドの上で同じ姿勢を保つため血栓ができやすくなります。
1人目の時には術後もずっと背中に麻酔の管が入っていたので2人目も同じかと思いきや入っていないので看護師さんに尋ねると、今日は麻酔科の先生が不在なので硬膜外麻酔は使いませんとの宣告。
ナ、ナンダッテー!!!
戸惑っている間に襲い来る激痛。手術の麻酔が切れ、傷の痛みと共に痛みに波のある後陣痛も酷かったです。あと手術の影響で熱も出てるからね!!!
1人目の時には硬膜外麻酔だったせいか、後陣痛がそんなになかったせいかこんなに痛くなかった!!詐欺!!とか思ってましたが、代わりに座薬で凌ぐしかないという現実を突きつけられ、絶望的になる術後。(フラグ回収)
※硬膜外麻酔であれば、自分が痛みを感じたタイミングで手元にあるボタンで自由に麻酔を追加することが可能だったようです。(その辺詳しくないので間違っているかもですが。)
座薬が効くまでが地獄。座薬を入れられても効果が実感できるまで1時間近くかかりました。
それまでは冷や汗でびっしょり。
さらに座薬が追加で処方できるのが6時間後という事態。
ちなみにどうしても我慢できない場合は筋肉注射も併用可能と言われましたが、座薬だけで凌ぎました。(別の手術で筋肉注射痛かったのでトラウマになっているのもあり…。)
飲み物が飲めるようになれば鎮痛剤を飲めるようになるのですが、あいにく術後翌日の昼までは禁飲食。
ちなみに看護師さんとの雑談の中で病院によっては術後は鎮痛剤しか処方されないとか聞いたのですが、嘘デスヨネー!?座薬も筋肉注射もなくてそれだけとか完全に痛みで死ぬ…と思いました。
さらに、定期的に看護師さんが検温・血圧の測定にきてくれるのはいいのですが、そのたびに子宮の収縮をみるためにお腹を押して悪露を出すというのがまた激痛。
そもそもお腹に傷があるのに(傷を押しているわけではないですが)ぐっとお腹を押されるのがトラウマレベルに痛かったです。
「血液が溜まったままだと、痛みも引かないから頑張れ…!」という励ましの言葉を看護師さんにもらいながら、出産のごとく絶叫しました。(自然分娩してないですが)
来てくれた旦那も家族も余りの痛みのフェスティバルに対応できず早々に追い返し、もうあとはひたすら痛みに耐え続けて時間が経過するのを待つという出産の喜びと共に痛みの地獄を味わった1日でした…。
想定外の赤ちゃんの低血糖
そんな痛みで意識がもうろうとしている所に小児科の先生が登場。
どうやら赤ちゃんが低血糖だったようで、点滴の処置をしましたと報告しに来ました。保険証もないため、同意書へのサインも求められました。
この間、何度も「今は元気だから!心配しないで!」と、同席していた看護師さんに言われましたが、不安いっぱいでした。
通常の自然分娩であればお母さんから貰う水筒とお弁当(要は栄養)を赤ちゃんが準備して生まれてくるのですが、帝王切開は赤ちゃん自身が産まれてくる準備が整わないまま出産を迎える為、水筒も弁当も持っていないこともあるという説明を受けました。帝王切開ならではのリスクですね。
ちなみにこれも1人目(帝王切開)の時にはなかったため、めちゃくちゃ戸惑いました。
(翌日、赤ちゃんに会った時に手にも足にも点滴の針の跡がありました。)
同意書にも、「最悪の場合の対処:輸血、転院」みたいに書かれていたので血の気がさっと引きました。
とはいえ退院時には何も言われなかったので、点滴で回復したようです。ヨカッタヨカッタ。
そして出産当日はベッドの上から動けないため、赤ちゃんに会うこともなく夜が更けていく…
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